大会長挨拶

ご挨拶

 

 日本咀嚼学会第30回記念学術大会・大会長を務めさせていただきます女子栄養大学名誉教授:岡ア光子でございます。記念すべき大会である大会長の大役を仰せつかり大変光栄に存じます反面、身の引き締まる思いがしております。本学会の長い歴史に汚点を残さないいよう、その責務を果たしてまいりたいと存じます。宜しくお願い申しあげます。
 今回の学術大会のタイトルは、「学際的アプローチによるサクセスフルエイジング」といたしました。
 現在、我が国は人生100年時代とも言われるほど、長寿国になりました。しかし、皆様もご承知の通り、その寿命を心身ともに健康な状態で全うするためには、まだまだ国民一人ひとりの努力が必要な状況にあります。健康を維持するためには、食べること(食事)・動くこと(運動)・休養をとること(休養)が重要なことは、何方もご存じです。しかし、『分かっちゃいるけど‥‥……』ではないでしょうか? 食事・運動・休養のいずれも毎日の生活の中に欠かせません。中でも食事は第一に必須なことです。“ある程度栄養バランスのとれた食事を、美味しく、楽しく食べること”、これが大切です。そのためにはまず、ご自分の「歯」でよく噛んで咀嚼できることです。皆さん、よく噛んで食事を召し上がっていらっしゃいますか?
 日本咀嚼学会では従来より、健康を維持増進し、かつ、健康寿命を延伸するために、咀嚼・嚥下に関する最新の知見、および歯科医療の進歩の状況を発信してまいりました。今日では、「ヒト」の視点からのみならず、「人間」としての視点からも健康を捉えることが必要な時代になってきています。歯科学並びに他学問領域(医学、栄養学、食品学、食品工学、心理学、人間行動学等々)とも連携し、健康寿命の延伸を図っていくことが求められています。既にその捉え方は本学会では勿論のこと、他学会でも取り上げられているかと思います。
そこで本学術大会では歯学、医学、栄養学、食品学をご専門とする先生方をシンポジストにお迎えし、シンポジウムを開催させて頂くことにいたしました。先生方には日頃の研究成果をご披露いただくとともに、今後の見解などもお話しいただき、さらに相互にディスカッションをして頂ければと考えております。このシンポジウムでなにか明確な結論が出せるとは思っておりませんが、少なくとも多職種連携体制の必要性・重要性については、皆様のご理解を深めて頂けるものと考えております。 
多数の皆様のご参加をお待ちしてります。そして、懇親会へも是非、ご参加ください。 

 

    日本咀嚼学会第30回記念学術大会・大会長  岡ア光子